限られた土地の有効利用手段として空間の最大活用がマンション等に代表される集合住宅です。しかも、近年においては生活が多様化しており世界有数の飲料水があるにもかかわらず、飲水が売られており、年々消費量がふえているのが現状です。
電気、ガスがなくても生活はなんとかなるのです。でも、水が使用できなければ、そして排水が出来なければ、集合住宅は存在しないのです。
生活の多様化に依り、毎日の洗髪・多国籍の油料理も増えて排水管はとても詰まりやすくなっています。なぜなら、水だけでなく有機物質やゴミなども一緒に流れているからです。
特に油と洗剤が混ざることで油脂成分は固まってしまい、排水管をつまらせる大きな要因の一つです。食用油だけでなく私たちの体から出る油も意外と排水管詰まりの原因となります。ゴミ(例えば髪の毛や小さな生ゴミのカスなど)にそれらの油脂成分が絡みつくと、ゴミを核としてだんだんと大きな固まり(これを一般にスケールと呼んでいます)になってしまい、排水管をつまらせてしまうのです。
それらの詰まりの原因となるものを流さないことが一番ですが、そうは言っても完全に無くすことはできません。そこで定期的な排水管の清掃が必要となってくるわけです。
快適な生活と建物長持ちのために欠かせないのが定期清掃です。私たちの生活に水が欠かせないことを考えると、水が来ない(断水した)場合も生活に大きな支障が出ますが、同様に排水管が急に詰まって水が流せなくなった場合も、同じように大変困ってしまうのです。排水管が急に詰まってしまわないように、定期的に清掃することは生活の安心・安全(セキュリティ)に欠かせないことだと言えます。また、ビルやマンションにおいての排水管や貯水槽の定期清掃も今や常識となっていますが、確実な清掃を行うことが求められています。一戸建てか、集合住宅かを問わず、これからは建物を清潔に安全に長持ちさせるために、排水管の定期清掃は欠かせないものとなっています。定期清掃の間隔、期間はビルマンションなどでおおよそ1年に1回の清掃、戸建の場合も同様に、1年に1回の期間での定期清掃を行うことが、詰まりの予防には効果的です。
台所・洗面所・洗濯場・浴室の4箇所の清掃ですが、ベランダに洗濯機を設置されている場合は、排水が雨水管となりますので対象外となります。同様に、トイレの汚水管も清掃の対象外です。雨水管、汚水管など雑排水管の清掃ですので、ベランダ雨水清掃を希望される場合は、別途請求となります。
汚水管は固形物の排水の為、大口径・大容量の水量で一気に押し流し、毎回の排水で十分清掃出来ており、異物を流して詰らない限り、あらためての清掃は必要ありません。どうしても清掃して欲しいとのご希望であれば、便器脱着の大工事で、1箇所に付き時間・費用も要します。業者の大便器薬品洗浄もほとんど効果はありませんので、ご注意ください。注:小便器薬品洗浄は違います
流し・洗濯場・浴室の各排水口からクダ(ランス)を挿入して、高圧水で汚れを削り取り、水で洗い流します。洗面所の排水は、セクションポンプにて毛髪・汚れを引き上げる摘出・清掃になります。(洗面は配管の構造上、高圧洗浄は不可)清掃の順番ですが、下階から施工するのが基本となります。一番下が綺麗に洗えてないのに上階からの汚れを下に落としてゆけば、間違いなく詰まるからです。
私たちの清掃は、一階からマンホールまでくまなく清掃し、二階からも出来る限りマンホールまで洗う様にしています。この様に、たて管を何度も何度も、同じ箇所を繰り返し洗いながら、上階へと清掃を進めていきます。
このように他社より、よけいに時間の掛かる清掃方法で施工することを選んでいるのは、理由があります。1回で清掃を終わるのと,2回・3回とくりかえし洗うのではどちらが綺麗になるでしょうか?
清掃させていただく建物が自分達の持ち物だと思えば、当然のことです。最後に外部のマンホール内の、排水管清掃を施工いたします。マンホール内の建物下本管から、立管を再度洗浄し、最終桝まで各桝間の洗浄を繰り返し行い、終了とします。
高圧洗浄水に薬品は使用しておりません。汚れを落とす(たんぱく質を溶かす)薬品は管を傷めるのです。上水に高圧をかけて管表面の錆・汚れをけずりとるのですが、長年定期清掃を施工していないと、内径が細くなって詰まった状態で、真っ黒な水がたまるのです。
詰まりの原因となるものを取り除いた時に漏水となることがあります。
それらの箇所は、小さな亀裂や、穴が錆で塞がれていた所なのです。清掃する前にも少しずつ漏水しながら、管だけでなく建物まで傷めていたかもしれません。これを放っておくとさらに大きな問題となっていたことでしょう。
つまり高圧洗浄を施工する事で、汚れを取るだけでなく、老朽化した場所の早期発見にもつながるのです。錆は、錆を生み、さらに劣化を進行させるのです。
配管・建物を長持ちさせる為には、必要不可欠な定期清掃をおすすめいたします。 排水管が詰まってからでは遅いのです。スケールが少しでも付着する前に管の内部をきれいにしておけば、配管は安全にそしてながく使えるのです。